8/22 2013
「Number 2013年March」
文藝春秋
◆カズからの手紙 Dear GON
よくボロボロになるまで現役を続けたいとか言うけど、
本当の意味でボロボロになるまで続けた選手は、ゴン以外僕は知らない。
僕には想像のつかない世界で戦っていたのがゴンという男だった。
~~今回、同時代を生きた選手がいなくなって寂しいですか?とよく聞かれた。
でも30を過ぎてからはどんどん同年代の人が辞めていったから、
こっちは慣れている。だいたい45歳の選手が2人も現役でいることが
おかしいわけだから(笑)。ただ、寂しいかと聞かれれば寂しい。
寂しくないわけがない。かけがえのない「家族」がいなくなったのだから。
8/22 2013
「Number 2013年March」
文藝春秋
◆中山雅史の神髄 by 井原正巳
大学時代から、ゴンはとにかくサッカーに取り組む姿勢が素晴らしかった。
絶対に妥協しないし、諦めない。これだけの練習を今日はやろう、と決めたら
絶対にやり抜く。僕も同じくらい負けず嫌いで、いつもトレーニングでは
あいつがあそこまでやるならオレはこれだけやってやる、という具合に
張り合っていました。同じコンビニでバイトしていたこともありましたが、
そこで稼いだ金額を競い合っていたくらいです。(笑)
いい刺激を受けて、お互いに切磋琢磨していました。
8/22 2013
「Number 2013年March」
文藝春秋
◆スキラッチ「あいつ(中山雅史)の気迫にはオレも心底ビビった。」
あのゴン中山みたいな熱い選手を語る時、どんなに激しいぶつかり合い、
競り合いでも「絶対に足を引かない」みたいによく言うよな。ところがアイツは違うんだよ。
引かないのは足もそうだけど、それだけじゃなくて、もうそれこそ身体ごとモロに
突っ込んでいくからね。しかも入り方が半端じゃない。それが当たり前のイタリアから
来たオレが心底ビビったくらいだから、どんだけアイツの気迫が凄いのかって話だよ。
横でプレーしていて一体何度「コレはヤバいぜ」的な鈍い音を聞いたことか。
とにかく、オレはそんな熱いゴンの野郎が堪らなく好きでね。
もっと言えば、オレはもうアイツに惚れちまってんだよ。
8/22 2013
「Number 2013年March」
文藝春秋
◆中山雅史と日本サッカーの20年。
(98年ワールドカップ、ジャマイカ戦 1点を決めた)~中山は走り続けていた。
ゴール直後に相手との接触で右足腓骨を亀裂骨折。それでも足をひきずりながら
ボールを追い求め、走り続けていた。「折れてるなんて思わなかったから。
打撲の痛みとはちょっと違うなとは思っていたけど。でもほんと痛かった。
集中していると痛みも感じないってよくいうじゃない。あれは俺には通用しないね。
超・爆イタ(笑)。
8/22 2013
「AERA 2013年3月18日号」
朝日新聞出版
◆現代の肖像 穂村 弘(歌人)
二人の出会いはある短歌同人誌の集まりだったが、当時佳代は穂村の作品を
知らず、「小学生男子みたい」という印象が強かった。
「物事を見る範囲は狭いけど深く見ている」。自分と通じる部分を感じた。通常、
小学生男子の部分は成長とともに消えてしまったりするが、穂村のその殻は
固く保存されているように佳代には見えた。穂村は中学生の殻だというが、
確かにあると認める。その殻は歌人として必用なので大切にしているとも。
その殻には何があるかといえば、脅威を捉える感覚である。たとえば中学生が
修学旅行にいくと見聞きするものすべてが新鮮で面白い。
8/22 2013
「REVIVAL JAPAN 2013年3月17日号」
地引網出版
◆『牧師の後継者をどう発掘し、育てるか?』
良いリーダーとは、もちろん結果をしっかり出していることも大切ですが、
それを支える在り方(being)が、より大切だと思わされます。
その中心は、いつまでも自分のことばかりを考える者から、次世代を祝福していく
者になることだと思いました。
8/22 2013
「AERA 2013年3月11日号」
朝日新聞出版
◆現代の肖像 竹内洋岳
世界には8千メートルを超える山が14ある。その全ての登頂を果たした。
神々が座す山々。そんな信心から、日本人は8千メートル峰に限って「山」ではなく
「座」と数える。
8/21 2013
「Number 2013年3月7日号」
文藝春秋
◆ビッククラブの壁を突破せよ。「長友佑都」
私がインテルの監督になって最も成長した選手は、他でもないユウトだ。
彼は常に101%の力を出そうとしている。練習であろうと試合であろうと関係ない。
~~力を出し惜しみすることがない。信じられないくらいの情熱とプロ意識をもっている。
インテルというビッククラブのプレッシャーをモノともせず、こんな短期間でチームに
適応していることは驚異的ですらある。
◆「岡崎慎司」
普通の子は、ある時期、急に上手くなったり、逆に伸び悩んだりする。でも慎司の場合は
毎年、毎年、少しずつ、でも確実に上手くなっていくんですよ。
そんな子はほかにはおらんかったですわ。
8/21 2013
「Kotoba 2013年spring」集英社
◆書店は、街の“知的センター” 斉藤孝
新鮮なものに触れることは、心の若さを保つうえできわめて重要なのです。
それには、書店の”未知の”コーナーを巡ってみるのがもっとも手っ取り早い。
普段文庫しか読まないなら、実用書のコーナーはさぞかし新鮮に映るはずです。
◆最も効果的な書店活用術 佐藤優
日常的に本を読む人がどれくらい日本でいるのか、正確な統計はないけれども
私は600万人ぐらいだと思っています。日本の人口が1億2700万人と考えて
総人口の5%ぐらいです。その600万人のなかで、書店員や作家、編集者というのは
読書共同体を支えるコアなネットワークなのです。このコアなネットワークに綻びが
入れば、それは文化の衰退につながっています。だから多少希少価値が高かろうが
文化的ネットワークを維持するためにはリアル書店を活用することが大事なのです。